川崎市高津区・二子新地の動物病院
犬猫のマラセチア皮膚炎・外耳炎
臭い・ベタつき・繰り返すかゆみを整理
皮膚が脂っぽく独特の臭いがする、足先やわきを舐め続ける、耳の赤みや茶色い耳垢を繰り返す。その症状には、皮膚や耳にいる酵母菌「マラセチア」の増殖が関係していることがあります。菌を減らすだけでなく、増えやすくなった背景まで確認することが再発を減らす第一歩です。
- 皮膚・耳の顕微鏡検査
- 状態別の外用ケア
- 完全予約制
- 駐車場あり
初診は対面診療です。現在使用中の薬、シャンプー、耳洗浄剤などがあればご持参ください。
まず知っておきたいこと
マラセチアは「外からうつった菌」とは限りません
マラセチアは酵母という真菌の仲間で、健康な犬猫の皮膚や耳にも少数みられます。皮脂、湿気、皮膚の炎症、アレルギーなどで環境が変わると増え、かゆみや臭い、赤みを悪化させます。
健康な皮膚にもいる
存在するだけで病気とは限りません。症状がある場所で増え、炎症に関係しているかを確認します。
増えやすい環境がある
高温多湿、脂っぽい皮膚、皮膚のしわ、耳の蒸れ、アレルギーなどが重なると増殖しやすくなります。
通常は強い感染症ではない
健康な人や同居動物へ次々うつる病気として過度に心配する必要はありません。ケア後の手洗いは行いましょう。
こんな症状はありませんか?
マラセチア皮膚炎・外耳炎でみられやすいサイン
症状だけでマラセチアと断定はできませんが、複数が重なる場合は皮膚や耳の検査が役立ちます。
診断の流れ
見た目だけで決めず、皮膚・耳の細胞を確認します
マラセチアは正常な皮膚にもいるため、「いる・いない」だけではなく、症状の場所、菌の数、炎症、治療後の変化を合わせて判断します。
症状と再発パターンを確認
臭い、脂っぽさ、かゆい場所、季節、シャンプー頻度、過去の薬と効き方、基礎疾患などを伺います。
皮膚・耳垢の顕微鏡検査
テープ、綿棒、スライドなどで症状のある場所から検体を採り、マラセチア、細菌、炎症細胞などを確認します。
皮膚と耳の状態を評価
皮膚の赤み、脂、フケ、色素沈着、耳道の腫れ、耳垢、鼓膜が見えるかなどを確認します。必要に応じて寄生虫検査なども行います。
治療後に再検査
見た目や臭いが改善しても菌が残っていることがあります。症状と顕微鏡所見の両方で治療の終了や変更を判断します。
繰り返す場合は背景を調べる
アレルギー、食事、皮膚バリア、脂漏、内分泌疾患、耳の構造など、増殖を招く原因を優先度に沿って整理します。
マラセチアに対する血液検査や皮内反応は、顕微鏡検査や症状を置き換える単独の確定検査ではありません。
治療の考え方
皮膚の範囲・耳の状態・通院しやすさに合わせて選びます
マラセチアは皮膚の表面で増えるため、外用ケアが重要です。重症度や範囲によっては内服薬を検討し、再診で反応を確認します。
抗真菌・洗浄ケア
皮膚の脂やフケを落とし、菌を減らすシャンプーなどを状態に合わせて選びます。洗浄後の乾燥と保湿も大切です。
部分的な外用ケア
足先、しわ、わきなど限られた場所には、拭き取り、ムース、ローションなど、続けやすい方法を検討します。
耳は検査結果で薬を選択
耳垢検査と耳道の状態を確認し、抗真菌成分、炎症を抑える成分、耳洗浄の必要性を判断します。
必要な場合は内服薬
広い範囲、強い炎症、外用だけでは改善しにくい場合などに検討します。持病や併用薬を確認し、獣医師の管理下で使用します。
かゆみ・炎症も同時に管理
掻く・舐める行動で皮膚がさらに傷む場合は、原因に応じて炎症やかゆみを抑える治療を組み合わせます。
再診で量と反応を確認
治療期間は一律ではありません。顕微鏡所見、皮膚の状態、臭い、かゆみを確認して終了・継続・変更を判断します。
犬猫が舐める可能性、皮膚への刺激、鼓膜の状態、配合成分による危険があるため、動物用製品でも診察時に選び方をご相談ください。
なぜ繰り返すの?
マラセチアは「再発の原因」ではなく「結果」のことがあります
何度も増える場合、皮膚や耳がマラセチアの増えやすい状態になっていないかを確認します。
アトピー性皮膚炎や食物反応による炎症で皮膚バリアが乱れ、マラセチアが増えやすくなることがあります。
皮脂やフケが多い体質、慢性的な皮膚炎では、菌が利用しやすい環境が続くことがあります。
皮膚のしわ、垂れ耳、狭い耳道、蒸れやすい場所は、日常の乾燥や適切なケアが再発予防につながります。
成犬以降に急に繰り返す、治りにくい、全身症状がある場合は、甲状腺や副腎など別の病気を検討することがあります。
動物病院「和(なごみ)」の診療
皮膚と耳、再発の背景まで一緒に確認します
その場で顕微鏡検査
症状のある部位を採材し、マラセチア、細菌、炎症の状態を確認して治療選択につなげます。
部位と生活に合うケア
全身シャンプーだけでなく、足先・しわ・耳など、部位に合う外用方法と続けやすい頻度をご提案します。
治療後の維持まで相談
再診とLINEで経過を確認し、症状が落ち着いた後の洗浄頻度や再発時の受診目安も共有します。
担当医 小原 獣医師
「何を塗るか」だけでなく、「なぜ増えたか」を整理します
マラセチアは治療で減っても、皮膚や耳の炎症が残ると繰り返しやすい病気です。これまでの経過、検査、日常ケアの負担を確認し、優先順位を決めて診療を進めます。
- 皮膚・耳の診療に注力
- 東京農工大学 皮膚科・耳科研修
- 西洋医学+中医学の選択肢
初診の準備
受診時にあると役立つもの
お持ちいただきたいもの
- 現在・過去に使った薬、耳薬、シャンプー
- 検査結果や紹介状
- 悪化時の皮膚・耳の写真や動画
- 現在食べているフード、おやつ、サプリ名
メモしておくと良いこと
- いつから、どの場所に症状が出たか
- 季節やシャンプー後で変化するか
- 薬を使った期間と効き方
- 耳・皮膚の臭いが戻るまでの期間
検査前に皮膚や耳をきれいにしすぎると、菌の状態が分かりにくくなることがあります。強い汚れや痛みがなければ、受診直前の洗浄について事前にご相談ください。
よくあるご質問
犬猫のマラセチアについて
マラセチアはカビですか?
マラセチアは人や同居動物にうつりますか?
臭いだけでも検査したほうがよいですか?
顕微鏡でマラセチアが見つかれば病気ですか?
シャンプーは毎日したほうが早く治りますか?
薬用シャンプーだけで治りますか?
治った後もシャンプーを続けますか?
耳のマラセチアは耳掃除だけで治りますか?
マラセチアが何度も再発するのはなぜですか?
今の病院でもらっている薬があっても受診できますか?
臭い・ベタつき・耳の再発を、体質だけで終わらせないために
マラセチアが増えている場所と量を確認し、菌を減らす治療と増えやすい背景の両方を整理します。これまでの治療で一度良くなっても繰り返している犬猫もご相談ください。